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少年少女色彩都市・某Edit. Agitation & Direction その⑦

「ロぉーキぃー? なァーに『助けられちゃった』とか言われてンだァ?」
「助けたのはホントだよ?」
「お前、よく俺の前で言えるなァ」
「ほら、撃ち漏らしたのは2匹だけだしー」
「お前なー……」
タマモは背後に迫る2体のエベルソルを親指で指しながらロキに尋ねる。
「このサイズ2体もいたら、あんな小ッせえホール2分で全壊させられるぜ?」
「小さい大ホール……」
「別にそこは良いだろ」
溜め息を吐いてから、タマモは振り向き、2体のエベルソルに向き直った。
全長5m近くある、六足のエベルソルが鋭く尖った前肢を持ち上げ二人に狙いを定めている。
「タマモ、いつもみたいに啖呵切ってみせてよ」
「いきなり無茶言うなよ相棒。横入りの俺にゃ不相応だろ。この喧嘩はもう始まってンだ、弾丸一つで足りるだろィ」
「いぇあ」
2人の描いた光弾が、エベルソル2体に1発ずつ命中した。ダメージと反動で怪物らは仰け反りながら後退る。
「ぬぼさん、離れた!」
「叩き潰せ、姐さん!」
2人の声に応えるように、巨大な直方体のブロックが、エベルソルらを轢き潰すように通り過ぎた。

  • 少年少女色彩都市ナニガシエディション
  • ロキさんのミスは6割方わざと
  • モールモッド……
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