完全に落ちてしまったのは小学五年生の頃です。図工の時間でコンテが手元になくてオロオロしている私にそっと貸してくれて、それがきっかけでストンと落ちました。それからずっと頭の中から離れなくて、でも自分の中には当時はまだ告白してみるという選択肢はなくて、ただ一緒の空間にいて、たまに喋って、といった関係をダラダラ中学2年になるまで続けていました。要するにクラスメイト以上にならなかったということです。しかしひょんなことから中学の時にクラスの大半に彼のことを好きなのがバレてしまい、そこからなんとなく彼からは距離を置かれました。ひと月隣の席だったにもかかわらず全く会話のないまま席が変わったこともあります。今思えば私も彼を避けていたのかもしれません。それ以降は高校、大学は別になり、私も彼氏ができました。今はたまに見る彼のインスタのストーリーであの時した初めての「本気の恋」を思い出すこともあります。後にも先にも、あの時以上に他人を思ったことは無いと思います。今の彼氏とは、そんな昔の恋を忘れるくらい大事な存在になっていきたいと思っています。
ちなみに、今の彼氏との付き合った記念日は当時好きだった人の誕生日と同じ日です。