「まさかソイツ、ヴァンピレスと繋がっているんじゃないだろうな?」
思わぬ耀平の言葉にわたしはえ、と驚く。
「な、何で…」
だってあの子は普通の…とわたしが言いかけて、いやと師郎が割り込む。
「あの女からは異能力の気配がしたぞ」
「え」
わたしは思わず唖然とする。
師郎は気にせず続けた。
「ヴァンピレスに協力する異能力者なんて考えられんが…ありえん事はないな」
脅されて協力している可能性もあるしと師郎はうなずく。
黎もうなずいた。
「えー…」
わたしはついポカンとしてしまった。
お昼頃絡んできた穂積が異能力者なんて…
でもそうだとしたら、どんな形でヴァンピレスと協力しているのだろう。
やっぱり、異能力を使って?