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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 19.チョウフウ ⑭

「とにかく、どうする?」
耀平は両手で頬杖を突きながら皆に尋ねる。
「その繋がっている奴とやらを放っとくワケにはいかないよな」
耀平がそう言うと、あぁと師郎は返した。
「奴と繋がっているのなら、なおさらだ」
そう言って彼は近くの標識に寄りかかるのをやめる。
「え、で、でも、あの子を見つけてどうするの?」
まさか…とわたしは焦るが、あー平気平気と耀平は手を挙げる。
「別にそこまで手荒な事はしないから」
な?と耀平は師郎と黎に目を向ける。
2人はまぁなとかうんうんとうなずいた。
「えー…」
わたしは何だか心配になってしまった。
「とりあえず、ネロ呼びだすか」
わたしの事はよそに耀平はウィンドブレーカーのポケットからスマホを取り出し、ネロに電話をかけた。

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