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コンビニ文学 2

色の無い空。

看板のネオンサインだけが、虚しく灯りを灯す。

音が消えたかの様な街。

不規則に屋根を叩く音のソロパート。

雨。

降り注ぐ水滴は、街の色彩を洗い流す。

色の消えた街。

その代わり。 

洗い流された色彩は、
年中色味の無いアスファルトを染める。

そのアスファルトは、
もっと沢山の音を聴かせてくれる。

淡々と、機械的に物事を繰り返すこの場所にも。

少し小粋な音楽をつけてくれる。

見えなければ、見なければいい。

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