7旅 先生の葬儀が済んだ翌日。 俺は先生の遺言通り、集落を出た。 誰にも何も言わなかった。 その後、数年間は東方と北方を行ったり来たりしながら、用心棒をして旅を続けた。 17の時、商人のキャラバンを護衛していた。 山賊に襲われ、普段ならなんて事はないが、その日は人数が多過ぎた。 見ただけで約15人。 一人でキャラバンの全員は守れない。 仕方なく俺はキャラバンを逃がし、一人で残る事にした。