「お?堕天使か」
背後からの声かけに、僕は思わずびくりとした。この地域での堕天使…もとい片羽は差別の対象だからだ。片羽呼ばわりされなかっただけでもましだ。何をされるかも分からないし、怖いけど…しぶしぶ振り向いて応答する。
「は…はい…」
「悪ぃ、呼び止める気はなかったんだけどよ」
…思ってた反応と違う。上目に声の降ってきた方を窺うと、つんつんした癖っ毛や吊り目が特徴的な…悪魔がいた。
「!?!?あ、悪魔だーーー!?」
「お、おいおい、そんなびっくりすることじゃねぇって…なっ泣くんじゃねぇよ!あーもううるせぇな…」
僕が混乱で泣きだしたことに驚いたのか、彼(見た目で勝手に性別を判断した)は眉を下げて僕の背中をさすってくれた。
「ちょっと!うちに悪魔ってどういうことよ!」
企画参加ありがとうございます。
激ムズ企画だけど今回は参加してくれる人が多くて嬉しい…!
ここからどうなるか楽しみですね。