翌日。
「うおーー!すげーな!ロケットだー!」
ロマはニトが錬成したロケットにいたく感動したようで、しばらくロケットのまわりをくるくるしていた。
「我ながらすごいのできたな…」
「錬金術は習ってらっしゃったんですか?」
「一応は。師匠にお前のそれは錬金術じゃねぇと怒られましたけど」
「私はそちら方面には疎いのでなんとも言えませんが…すごいと思います」
「それはどうも」
ロザリーは怪我をした足をさすった。
「足、治ったみたいです」
「早いですね」
「ちぎれてたらどうか分かりませんが、ただの傷だったので…」
二人が話しているところに、ロマがとことこやって来た。
「ニトー!はやくいきたいぞー!」
「はいはい…」
そうして、三人と一匹(番犬をしている斑も乗せた)はロケットに乗った。