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逃鷲造物茶会 Act 3

「昼間にここの喫茶店に来た者よ」
柵にもたれる少女がそう言うと、かすみはえ、なんでここに?と尋ねる。
しかし少女はそれを遮るように続けた。
「突然だけどあなたにちょっとお願いがあるの」
少女はそう言いながらかすみに向かって歩き出す。
え、何…とかすみが困惑する中、少女は続ける。
「実は、詳しいことは言えないけどわたし今追われているの」
「へ?」
ポカンとするかすみをよそに少女はかすみに近付く。
「このまま逃げ続けるのも体力に限界があるわ」
という訳で、と少女はかすみの目の前で立ち止まる。
「わたしをちょっとばかしここで匿ってくれない?」
「…はぁ」
思わぬ言葉にかすみははぁ、と返す。
「もちろん長期間居座るつもりはないわ」
1日ほど隠れさせてもらうだけ、と少女はかすみの顔を覗き込む。

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