「知り合い、かな」
そう言ってサタンは天使の腕を掴むと後ろに向かって引き倒した。
「⁈」
倒された天使は突然のことに困惑する。他の2人の天使はコイツ‼︎と飛びかかったが見事に避けられて地面に倒れ込む。あっという間に天使3人を倒してしまったサタンは後ろで呆然とその様子を見ている帽子の人物に目を向けた。
「…おや、まだ逃げてなかったの?」
君追われてるんじゃなかったっけ〜とサタンは外套の頭巾を外しながら帽子の人物に近付く。その顔を見て帽子の人物は驚いたような顔をした。
「…お前は」
「あ、気付いた〜?」
帽子の人物の言葉に対しサタンはそう言って笑う。
「いつか一緒に戦ったでしょう…“アモン”」
サタンがそう言った所で背後から…お前と声がした。2人が振り向くと先程倒した天使たちが立ち上がっていた。
「悪魔に協力しているなんて、許せん…」
悪魔もろとも倒して…と呟きながらふらふらと天使たちはサタンたちの方に近寄ろうとする。に、逃げるぞ!とアモンはサタンの手を引いて走り出す。サタンはえ、ちょっと〜と言いつつもその場を離れた。