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少年少女色彩都市・某Edit. Modeling Master Amenonuboko その④

「うさぎさんはこっちにおいでー……」
うさぎさんを左手に抱え、もふもふを堪能しながら直方体を生成する。
「ちょっとインスピレーション、湧いてきたなぁ。少し工夫してみようか」
直方体を薄っぺらく潰し、長ーく引き延ばし、先端を尖らせて、おまけに柄も付けちゃう。そうだ忘れてた。側面は斜めに削って……。
「はい完成、ちょっと雑になったけど強そうな大剣。くらえー」
回転させながら射出したそれは、上手いことエベルソルの肩の辺りに突き刺さった。
「次はー……こんなのはどうだろ」
新しく生成した直方体を、今度は思いっきり細長く引き伸ばす。頂点を増やし、形を微調整しながらできるだけ綺麗な円柱に仕上げ、先端にもう一つ小さな直方体を引っ付けて、少しこねくり回して……。
「よしできた。ジャベリン、ごー」
完成した槍も、奴に向けて飛ばす。これは前肢に上手く命中した。
「次は……斧とかどうかな?」
柄にするための直方体と刃にするための直方体。二つを適当にいじくり回して、合体させて、接合部を違和感が無いように微調整して、あっさり完成。
「そーれ飛んでけー」
放物線を描いて飛んでいった戦斧は、重心の偏りから自然に回転を始め、奴の背中にぶつかって弾かれた。
「……あれ? 背中……もしくは胴体がそこそこ硬い感じかな? じゃあまずは肢を削って動きを封じるのが良い感じかな」
次は何を作ろうか考えていると、巨大な白蛇が現れた。これも新人くんの描いたものだろうか。その首には一般市民の人がしがみついている。
「ここの人が中にいました! 助け出したんで、チャリオットで安全な場所に連れて行こうと思うんですけど」
扉の吹き飛んだ玄関から出てきた新人くんがこっちに呼びかけてくる。
「保護は私がやるよ。新人くんはエベルソルをお願いできる?胴体が硬くて、脚はそれほどでもない感じだから参考にして」
「分かりました!」

  • 少年少女色彩都市ナニガシエディション
  • ウサギサン……
  • 新人には何でもやらせてみるタイプのぬぼ子さん
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