かすみが喫茶店が入る建物の1階の喫茶店に降りてすぐ。
かすみはカウンターに置いてある食器類の整頓をしている。
店の奥で開店の準備をしている主人を待ちながら、かすみはいつものように作業していた。
…と、上の階からガタンッと大きな物音がした。
「え」
かすみは思わず顔を上げる。
まさかと思いつつかすみは店の奥へ向かい、階段を駆け上がる。
そして勢いよく物置の扉を開けた。
そこには箒を持った明るい茶髪の少女と蝶が象られた大鎌を持ったゴスファッションのコドモが、それぞれが持つもので鍔迫り合いをしていた。
「ちょ、ちょ、ちょっ」
2人共⁈とかすみは声を上げる。
「何…して」
かすみがそう言いかけて、ゴスファッションのコドモがかすみ!と振り向いた。
「コイツ、どこのどいつなんだ‼︎」
ゴスファッションのコドモもといナツィはそう声を荒げる。
「何よ“どいつ”って、失礼じゃない‼︎」
わたしはただここにいさせてもらってるだけで…!とエマは箒でナツィの鎌を押す。