「ナツィ?」
3人組の内の1人、金髪に白いカチューシャを付けたコドモ…キヲンが尋ねる。
「何してるの?」
キヲンに聞かれてナツィは、え…とポカンとする。
「な、何って」
「て言うかその人誰⁇」
キヲンがエマの方に目を向けると、エマはハ〜イと小さく手を振る。
「わたしはエマよ」
ご機嫌よう、人工精霊の皆さんとエマは笑いかける。
「もしかしなくても、かすみのお知り合い?」
エマがそう聞くとキヲンはうん!と元気よく答える。
「かすみの所にお茶しに来たの〜」
キヲンがそう笑みを浮かべると、あらそうとエマは言う。
「それじゃ、わたしはちょっとお邪魔かしらね」
そう言いながらエマは物置の出入り口に向かった。
「どこ行くの?」
キヲンがそう首を傾げると、エマはかすみのお部屋に行くわと答える。
「じゃ、皆さん楽しんで」
小さく手を振りながら、エマは入り口に立つ3人組の横を通り過ぎていった。