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厄災どおるtutorial:嘘吐き煌星 その⑥

「マスター……手足が無くなったので負ぶって運んでください。マスターは筋力だけはある成人男性なんですから」
気を失った少女の下から、サユリが呼びかける。
「えっ、でもこの子も運ばなくちゃだし……」
「マスター、妹にばっかり構ってるとお姉ちゃんは拗ねちゃうんですよ。2人とも負ぶえば良いのです」
「いや流石に二人背負うのはちょっと……」
「頑張ってくださいよ。何ならもう少し手足削りましょうか? 軽くなりますよ」
「それはしなくて良いよ……ごめん、本当にごめんイユ。この子のこと、運ぶの手伝ってくれるかな」
男性に言われ、気絶した少女の傍らに膝をついて頭や背中を突いていたイユは徐に立ち上がり、少女の足を掴んだ。
「ソぉーラぁー、頭の方持てぇー。新しい妹分連れて帰るぞー」
「はーい」
少女が退かされたところで、男性はサユリを抱き上げた。
「サユリもかなりダメージを負ったし、どおるも一人増えたし、一度戻ろうか。何にしてもサユリのダメージは直さないとどうにもならないから」
「「りょーかい」」
イユ、ソラの返事を聞いてから、男性は歩き出した。

  • 厄災どおる
  • チュートリアル完結
  • どおるに痛覚はありまぁす! あるんだがな……
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