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少年少女色彩都市・某Edit. Outlaw Artists Beginning その④

「あの野郎……ガノっつーんだけどなァ、アイツが俺の芸術性を否定してきやがった。俺の才能が芸術でねェならなんで俺はリプリゼントルやってるんだって話だよ」
「へー。ガノってのは下の名前? 苗字? 偽名?」
「たしか苗字だった気がする」
「ふーん……」
急にタマモが立ち止まった。私もそれに倣って足を止める。
「そうだロキ、お前は何の才でリプリゼントルになったんだ?」
「そういうタマモは? 論争が生えてくるような才能なの?」
「…………」
「…………」
数秒、無言の時間が続き、互いに睨み合う。いや私の方は単に素で目をあまり開かないだけだけれども。彼の方は知らない。
「なあロキ、じゃんけんしようぜ」
「良いよ。何賭ける?」
「勝った方から才能発表ってことで」
「分かった。パー出すね」
開いた左手を彼の前で振ってみせる。
「…………」
彼は随分と悩んでいたようだったが、やがて意を決して握り拳を構えた。
「いきなり『じゃんけんほい』でスタートな」
「了解」
「「じゃーんけーんほいっ」」
パーを出して無事に勝利した。

  • 少年少女色彩都市ナニガシエディション
  • タマモは微妙にぴりついてる
  • 全部ガノって奴が悪いんだ
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