「今度は何⁈」 思わず声を荒げる桜音。 「いえ、すみません、少々お名前の方お話を伺いたく...」 おどおどしながら口を開く葉月。 懲りることを知らないようだ。 「.....。」 「あの、桜音様?」 数十秒の沈黙の後、桜音がようやく口を開いた。 「わかった...全部1から話すから、放課後家に来て。全部話すから。うん。だからとりあえず学校に居る間は大人しくしてて。」 流石に今回は学習したのか、黙って頷く葉月。