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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 20.エインセル ⑥

「それはそうとして、チョウフウ…じゃなくて穂積、アンタに1つ聞きたい事があるんだけど」
ネロが質問すると、穂積は何よと呟く。
「アンタ、ヴァンピレスと繋がってたんなら奴について何か知らない?」
個人情報とかさ、というネロの言葉に皆が穂積に注目する。
穂積は溜め息を1つついて知らないわよと答えた。
「は、何で⁈」
アンタ奴と繋がってたんじゃないのかよとネロは立ち上がって語気を強めたが、穂積は知ってる訳ないじゃない!と言い返す。
「相手はあのヴァンピレスよ!」
徹底的に自分の事は人に教えないような奴だからあたしが知ってる訳ないじゃないと穂積はそっぽを向く。
「何だよ連絡先とか知らないのかよ」
「電話番号は教えてもらってたけど今や音信不通よ!」
「何だよソレ‼」
ネロと穂積の言い合いは過熱していく。

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