11 俺はそのまま騎士団の基地まで連れて行かれた。 着くと、そこには先程のキャラバンが待っていた。 「我々のためにここまでして頂いて...ありがとうございます。一応、ここまでの護衛依頼でしたので、報酬をお渡ししたく...」 成程。だから待っていたのか。 善人の鏡みたいな集団だ。 今じゃ当たり前かも知れないが、昔は違ったからな。 ここぞとばかりにとんずらこいてタダ働きなんてザラだった。