時間が通り過ぎるのを待ち続ける僕は、 ただのかまってほしいだらしない僕か? 待ち続けても、待ち続けても、 音は何もしなくて。 通り過ぎてく人も、何も言わなくて。 ただ、夜が訪れるのを僕は待っている。 まるで臆病なフクロウのようだ。 待つことにはもう慣れた。 いや、慣れ過ぎてもう飽きた。 早く誰かの声を聴きたい。 やがて夜が来た。 十五夜の新月が僕の真上を通り、様子をうかがっている。 このまま朝が来るまで、お月さまと話してみようかな?