ガタンゴトン、ガタンゴトン... 列車の音は聞くだけで少しわくわくする。 幼い自分にとって、この音は、 「冒険」 を意味していた。 今でも少しわくわくする。 この音は、幼い日の自分の 「冒険の心音」 だったのだ、と、今でも思う。 多分この先も、列車が存在してくれる限り、 僕の冒険は終わらない。 冒険の途中で出会った少女は、この話を聞いて、 そうかもね、 と、山吹色のリボンを揺らした。