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暴精造物茶会 Act 1

昼下がり、とある大学の構内にて。
午後の授業が始まったばかりで人気のない校舎の外に、ベンチに座ってお喋りする3人組のコドモたちの姿が見える。
3人の見た目は普通のコドモのように見えるが、どこか不思議な雰囲気を纏っていた。
「それでね、地下にいたのは…」
「え〜、何それー」
「うっそだ〜」
3人はきゃっきゃと噂話で盛り上がる。
人の少ない授業中の大学構内に、コドモたちの笑い声が響く。
「それでそれで、その人はどうなったの?」
3人組の内の1人、白い頭巾を被り長い紅色の髪を持つコドモが右隣に座る薄手の白いパーカーのフードを被った水色の髪のコドモに尋ねる。
水色の髪のコドモはえっとねーと言って続ける。
「その人は精霊に襲われちゃったんだって!」
紅色の髪のコドモと水色の髪のコドモの右隣に座る白いマウンテンパーカーのフードを被った短い緑髪のコドモはえーっと声を上げる。
「そんなことあるのー?」
「ありえないよー」
2人はそう口々に言うが、真ん中に座る水色の髪のコドモはふふふ〜と笑う。

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