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暴精造物茶会 Act 5

「…なんか、物々しい」
「そうね」
タイサンボクと中紅はそう言って頷く。
「大丈夫」
クロミスたちはそんなに弱くないもんとクロミスは言うと、階段を下り始める。
あとの3人もそれに続いた。
バリケード代わりの机を乗り越え階段をさらに下っていくと、4人は真っ暗な広いスペースに出た。
暗くて何も見えないが、クロミスが持参した懐中電灯を灯すと長い廊下が見えた。
「…なんだかこの校舎の1階や2階とあまり変わらない気がする」
「うん」
キヲンの言葉に対しタイサンボクが頷く。
「でも、扉が上の階のより重たそうな気がするなぁ…」
クロミスは懐中電灯で辺りを照らしながら歩いていく。
キヲンたち3人もその後を追う。
地下階はしんと静まり返っており、キヲンたち4人の人工精霊以外には人の気配も、精霊の気配も感じられなかった。
「…なんか、お化けが出てきそう」
不意にタイサンボクが呟いたので、お化け?とキヲンが首を傾げる。

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