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暴精造物茶会 Act 11

「そう、怪談本でよくあるような…」
「そんなこと言わないの」
タイサンボクの言葉を中紅が咎める。
「そもそも、お化けなんている訳ないじゃない」
基本的に一般人がお化けや幽霊だと認識しているのは精霊の類よ、と中紅は腕を組む。
「だからいる訳…」
「え、ベニってこういうの苦手なの⁇」
「うっ」
キヲンの質問に中紅は驚いたように飛び上がる。
「べ、べべべべ別に、わたしは幽霊が怖い訳ないのよ!」
ただこういう不気味な場所が苦手ってだけで…と中紅はそっぽを向く。
「えー怖いんだ〜」
キヲンはそう言って笑い、中紅は恥ずかしそうにしていた。
…とここでクロミスがあ、と声を上げる。
後の3人がクロミスの方を見ると、クロミスがいかにも怪しげなお札が貼られた扉を懐中電灯で照らしていた。
「なにコレ」
キヲンが近付くと中紅がちょっと待ってとキヲンを止める。
キヲンは?と振り向く。
「あれ…結界の術式が書かれてる」
中に何かあるわね、と中紅が真剣な顔で言う。

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