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崩壊世界見聞録 3

野営の準備が整うと、
辺りは丁度夕焼け色に染まる頃だった。
薪探しに出て行ったエミィを待ちながら、
カナは写真を取り出した。
全体的に煤けて端が焦げ、色の褪せた写真。
そこには、どこかで見覚えのある幼女と夫婦らしき男女が写っていた。
男の方は割と綺麗に残っているが、女の方は、右側が焦げ、顔の辺りも煤けて見えなくなっている。
一般的に、ここに写っているのは、彼女の家族だと思うだろう。
しかし、この写真にはカナは写っていない。

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