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暴精造物茶会 Act 14

「ちょこっと開けて中を見るくらいなら大丈夫」
もしものことがあったらベニになんとかしてもらえばいいし!と笑顔でクロミスは振り向く。
中紅はちょっと…と呟いた。
「だから大丈夫!」
ほんの一瞬開けるだけだから…とクロミスは扉のノブに手をかけた。
しかしキヲンたちは不意に何かの気配を感じた。
「?」
パッと4人は辺りを見回すが何もいない。
「…何?」
「気のせいじゃない?」
「だといいんだけど…」
中紅、クロミス、タイサンボクは口々に言うが、キヲンだけは何も言わず廊下の奥を見ている。
「きーちゃん?」
タイサンボクが尋ねると、キヲンは振り向かずに廊下の奥を指さす。
「あれ…」
キヲンが指さす先には鬼火のようにぼんやりと光る何かが浮かんでいた。

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