石畳の商店街
朝の白さが鼻につく
すっかり明るさを覚えた
午前6時
何もしないでいることすら
したくなかったから僕は
夜通し戯れてたモニター閉じて
こっそり街に忍び込む
徹夜明けの頭
ゆらゆらゆらす
渡る横断歩道の上
クソ真面目な信号機を睨んだ
少し減った脳漿を継ぎ足す
蜂蜜オーレウインナー
日々はあまりにも鹹いから
すぐに無くなった
磨り減った関節にさしこむ
蜂蜜オーレウインナー
日々はただでさえ重いから
胃がもたれた
襟足をさする右手が
いつもの癖だと気づいて
物足りない言葉を左手に
そのままポケットに突っ込んで
鼻歌を甘たるく口ずさんで
じんわりと歩いた