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鉄路の魔女 「眠り」 3

もう既に五分以上経過している...筈だった。
懐中時計の秒針は停止している。
否、それどころか、全てのものが停止していた。
幻影の仕業なのか。
だとしたら重大だ。
とにかく、辺りを散策してみる事にした。

(でも...)

この辺りに廃線になった場所はない。
本数の減少はあれど、「完全なる廃線」はない。
山吹自身、古くはあるがまだ現役で動いている。
姉妹、友人もそうだ。
つまり、廃線からはるばるここまでやってきたか、

何かによってここで発生した可能性がある。

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