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鉄路の魔女:あんぐら・アングラー その③

大鯰の幻影は、ギンとの衝突によって運動エネルギーを失い、交差点の中央に向かって自由落下していく。
「キンちゃん仕留めて!」
「了か……⁉」
幻影の落下地点に照準を定めるキン。しかし、大鯰は舗装に衝突する事無く、地面を『すり抜けた』。
「なッ…………⁉」
一瞬遅れてギンも受け身を取りながら着地し、大鯰の消えた道路を見つめる。そこに合流したキンも足下に目を向ける。2人のいる地点を無数の自動車が通過するが、彼女らが気にする気配は一向に無い。
「逃げたか……ん? おギンちゃん?」
キンが見ると、ギンの前身は小刻みに震えていた。
「おギンちゃんや?」
「っ、はああああああああぁぁっ⁉ あのクソナマズ、ふざけやがって!」
「うおぉすごいキレ方……何をそんなに怒ってるのさ」
ギンは答えず、『真上』に跳び上がる。同時にキンが矢弾を射出し、空中に障壁を展開する。
ギンはその障壁に足から着地し、それを蹴って勢い良く地面に突っ込み、そのまますり抜けて地下に潜っていった。

  • 鉄路の魔女遅刻組
  • Q,短くない? A,喋ってる暇が無ェんだ
  • すり抜け仕様の最大活用
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