「テメェら…」
ナツィは何か言いたげな顔をしたが、飛びかかってくる怪物に気付いて即座に飛び上がる。
怪物はそのままキヲンたちに突っ込もうとしたが、そこへ今度は青い髪に白ワンピースのコドモが駆け込み短剣を怪物に向けた。
青髪のコドモが持つ短剣は、切っ先から光線がいくつも伸びて魔力障壁を展開した。
「>;*{+]“|>}‘;$[!」
怪物は障壁に弾き飛ばされる。
キヲンたちはその様子を呆然と見ていたが、赤い髪にキャップ帽を被ったコドモとジャンパースカート姿のコドモが駆け寄ってくるとキヲンはあっと声を上げた。
「露夏ちゃん! かすみ!」
助けに来てくれたの⁈とキヲンは立ち上がり2人に近付く。
「もーお前ら何やってんだよ」
赤髪のコドモこと露夏は腰に右手を当てて呆れたような顔をする。
「“学会“本部の地下にいる警備用人工精霊にちょっかいかけるとか正気か〜?」
露夏はそう言ってキヲンの顔を覗き込む。
キヲンはだって〜と口を尖らせた。
「きみは」
不意に誰かの呟きが聞こえたので、露夏が声の主の方を見るとヒレ耳のコドモ…クロミスがふらふらと立ち上がっていた。