シオンは転入生なのに加えてでかかったので目立った。すごく目立った。1週間で馴染み、更に友達もちゃんとできた。
「シオンさ〜ん!ごきげんよう〜!」
…特殊な友達ができた。
「おはよぉ、エリザベスちゃん」
エリザベスという少女だ。華奢だが髪型がドリルで、服が目立つ。黙っていれば普通のお嬢様なのだが妙にハイテンションで不思議な人だとシオンはずっと思っている。
「そうそう、忘れていましたわ。エリザベスではなくて、リサと呼んでいただいて構いませんのよ?」
「リサ?あだ名?」
「ええ!エリザベスでは長いでしょう?」
「わかった、リサちゃん。私のことも呼び捨てでいいんだよ」
「それは恐れ多いですわ〜」
エリザベスはつくづく不思議な子である。