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暴精造物茶会 Act 26

「まぁいいわ」
ピスケスはそう言うと近くのレンガ作りの建物の陰を見やった。
建物の陰からはキヲンたち5人のコドモたちが顔を出しており、そちらへ露夏が駆け寄っていた。
「…」
ナツィはコドモたちを見て呆れたようにため息をつく。
そしてナツィは手に持つ大鎌を消すとコドモたちの方に近付いた。
「ナツィ」
キヲンは思わず声を上げ歩み寄るが、ナツィはそんなキヲンの襟首を乱暴に掴んだ。
「えっ、あっ、ちょっと」
キヲンは驚いて抵抗するが、ナツィは暫く襟首を掴んだままじっとキヲンの顔を見つめていた。
後ろでその様子を見ているかすみやクロミスたちも慌てる。
「…」
数分の間ナツィはキヲンの襟首を掴んでいたが、やがて何かを諦めたように手を離した。
「あ、あれ?」
キヲンは思わずポカンとする。
しかしナツィは何も言わずキヲンに背を向け歩き出した。
「怒られ…なかった⁇」
キヲンはつい後ろのクロミスたちの方を見る。
クロミス、タイサンボク、中紅の3人も驚いたような顔をしていた。

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