「てっきり怒られると思ったのに」
「意外と優しいのかなぁ」
「まさか」
クロミスたち3人は口々に言い合うが、おいというナツィの言葉にびくついた。
「帰るぞ」
ナツィはそう振り向いて声をかけた。
「…」
キヲンたち4人は思わず顔を見合わせる。
そしてナツィがいる方を見た。
ナツィは真顔でコドモたちの方を見ていたが、不意にまた前を向いて歩き出した。
その様子を見ていたピスケスや露夏も歩き出す。
「行こう」
黙り込むキヲンたちの様子を見かねたかすみは、4人に声をかける。
「あ、うん」
「そうだね」
キヲンやクロミスはそう答えてナツィたちのあとに続く。
タイサンボクや中紅も頷き合ってあとに続いた。
その様子を見たかすみも皆に続く。
人気のなくなった大学構内を、コドモたちは去っていった。
〈暴精造物茶会 おわり〉