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ロジカル・シンキング その③

とある土曜日の朝、フウリの家のインターホンが鳴らされた。
「はいはーい、待ってたよー」
言いながら扉を開き、フウリは玄関前に立っていたヒオを迎え入れた。
「ありがとねぇ、勉強会に協力してくれて。理社でちょっと分からないところあってさぁ」
「良いよ。代わりに国語教えて」
「ヒオちゃん、別に教わるところ無さそうだけどねぇ?」
話しながら2人はフウリの自室に入り、そのまま3時間ほど、休憩を何度か挟みながら受験勉強を進めた。
「……もうこんな時間かぁ」
不意に、フウリが壁掛け時計を見て呟いた。
「こんなって……もう正午過ぎたのか」
「小休止にしようか」
「了解」
ノートや参考書を片付け、フウリはヒオの隣に座り直した。
「…………え、何?」
「んー? お悩み相談の続き?」
「………………もしかして、分かってた?」
「何が?」
「私がそれ目的だったこと」
「そりゃまあ、3ね……まだ2年ちょっとか、それだけ友達やってればねぇ。それで? ヒオちゃんの悩みってどんなことなの?」
「………………私だけ、『変身』出来ないことについて」

  • 魔法少女学園都市
  • ホタちゃんは中2、はーちゃんは中1
  • 受験勉強ちゃんとやってて偉い
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