夕飯の支度を初めてて数分。 あ、とカナが声を上げる。 「どうしよう、魚もうないや。」 「何ッ⁉︎なんだと....⁉︎」 エミィが大袈裟に嘆く。 カナはそれを腕組みをしながら見つめ、じゃあ、 と口を開いた。 「近くの川でなんか獲ってくるよ。」 「うむ、気をつけろ。」 獲ってくる、と耳にした瞬間、コロッといつもの 態度に戻るエミィ。 猫らしいと言えばそうなのだろうが、何となく癪に障らないでもない。