「いーい天気だなぁ....」 ーここは大陸の西端に位置する国、 ハルク帝国である。 海に面しており、一年中温暖。 その上ここ500年程、大きな争いはない。 そんな国の砂浜に、少女は一人佇んでいた。 少女の名は「」。 彼女は、近くの岩の根本、ーというのか定かではないがーを軽く蹴り上げた。 すると、重厚であろう岩からは想像できない程 容易く、後ろへと倒れた。 岩の下には空洞があり、そこには。 無限にも思える様な、長い螺旋階段が続いていた。