0

ロジカル・シンキング その⑩

「先輩助けに来まなぁーんかヒオ先輩も変身してるぅ⁉」
炎を破って現れたのはフレイムコードだった。
「あ、ホタちゃぁん……フウリ先輩負傷中……たすけて…………」
フレイムコードに気付いたフウリが、蚊の鳴くような声で呼びかける。
「りょ、了解です! けど、不謹慎だけど火事が起きてたのは都合が良かった。私の『魔法』でも心配せずに使える。はーちゃん!」
フレイムコードに呼ばれ、炎の隙間をドゥレッツァが駆け込んできた。
「うぅ、足裏熱い……」
「はーちゃん、フウリ先輩をお願い」
「分かりましたっ。それじゃ」
ヘイローを背負い、ドゥレッツァは素早く火の中から離脱した。
「それじゃ、あの化け物片付けますか、ヒオ先輩」
「うん。早速来るよ」
怪物が口から火炎を吐き出した。それに対し、フレイムコードはスタッフを振るって炎の渦を生成し相殺する。
続いて放たれる尾の一撃をアリストテレスの障壁で一瞬防ぎ、破壊されるより早く後退して回避する。
「ぅあ……これ、マズいかもですヒオ先輩…………」
「何が?」
「いやぁ……だって考えてもみてくださいよ。好き好んで周囲火の海にする火炎放射機能搭載モンスターが、私の『火』で倒せると思います?」
「大丈夫、そっちは私の仕事だから。ホタはホタの『魔法』でできることをやって」
「私にできることぉ……?」

  • 魔法少女学園都市
  • ドゥレたんのはーちゃん呼びは共通
  • 炎タイプは炎タイプに効果いまひとつだからな
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。