0

車窓

車窓に幻想を見ている
きらきらひかる 名も知らぬ星たち
くだけたゼリーの味
あの娘の手にした万年筆のインクの香り

将来とかどうでもよくて
それより今はもっとどうでもよくて
何もかも全部
この車窓に詰め込んで
仕舞ってしまいたくて
それから後は

からっぽな頭で
何も見ていない瞳で
精いっぱい輝いた車窓に私はいらなかった
焦がれた日々も
後悔だって

そんなのいらなかった

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。