車窓に幻想を見ている きらきらひかる 名も知らぬ星たち くだけたゼリーの味 あの娘の手にした万年筆のインクの香り 将来とかどうでもよくて それより今はもっとどうでもよくて 何もかも全部 この車窓に詰め込んで 仕舞ってしまいたくて それから後は からっぽな頭で 何も見ていない瞳で 精いっぱい輝いた車窓に私はいらなかった 焦がれた日々も 後悔だって そんなのいらなかった