「こんな部外者の私がいて迷惑じゃないかしら…?」
「迷惑じゃないと思いますよ」
ついて行く位なら…とわたしが言いかけた所で、ネロはいやいやいやと突っ込む。
「何で見ず知らずの人を連れていくハメになるんだよ!」
おい、とネロはわたしを睨む。
耀平はその隣でうんうんとうなずく。
「べ、別に良いかなって…」
「良くない」
わたしの言葉に対しネロは口を尖らせる。
しかしネロは少女に目を向けた後、溜め息をついた。
「…仕方ない、ついてきてもいい」
お前、とネロは少女に目を向ける。
少女は本当ですか?と聞き、ネロはあぁと答えた。
「ありがとうございます!」
少女は笑顔でそう言った。