「いやー、ミル君も遂に登録名つきの杖か、頑張ったもんねぇ」
「そうでもないですよ。」
ここはハルク帝国の首都レスト。
そんな街の大通りを歩いているのは、
癖っ毛を後ろで束ね、箒を背負っている少年ミル。
そしてミルの師である「夕暮れの魔導士」リンネである。
「そもそも杖の登録って、マスターはできるんですか?」
「当たり前だろう!何年生きてると思っているんだい⁉︎」
(先日判明した彼女の実年齢。...568(本人談)。
それだけ長生きなら当たり前なのかも知れないけど、今現在、そんなに長生きな種族は存在しない。
...彼女は何者なのだろうか?と言うかそもそも人間か?)
「...くん、ミル君、聞いてるかい?」
「はい!」