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ただの魔女 その⑧

「ぐっ…………!」
背後でどさり、と何かが……いや、彼女が崩れ落ちる音。
今、私と彼女は『鏡合わせ』の関係なんだ。
「私と同じだけ……サツキ。あんたも、傷つくんだよ…………!」
背中からダガーを抜く。着ているローブに血が染みていくのを感じながら、再び彼女に突撃する。彼女は唐突に背中に穴を空けられて膝をついている。今なら回避はできない!
「っ…………たあっ!」
またやられた。転移によって回避した彼女に、石突で後頭部を殴られた。つまり、彼女もまた、私と同様に脳震盪で動けなくなってるってことだ。
悪いけどこっちは、さっきから何度も殴られまくって慣れてる上に、痛覚麻痺もまだ効いている。振り返ってみれば、彼女は突然頭に衝撃を食らったことで倒れかけ、槍を杖代わりにどうにか踏ん張っている。
「っひひ、らあぁっ!」
未だふらついている彼女に飛びかかり、喉元に手をかけ、鳩尾に膝蹴りを入れ、勢いのままに押し倒す。
「ハァ……ハァ…………っ、ようやく、だ……! さっきは逃がしたけど、もう、離さない……! ッ…………殺して、やる、ぞ…………」

  • 魔法少女学園都市
  • 同じだけ傷つくんだよ(鳩尾に膝蹴りを入れながら)
  • 頭、腕、顔、背中、後頭部、鳩尾←New!
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