「わたしは単にあま音さんが駄菓子屋に行きたそうにしてたから…」
「何だよソレ!」
ネロはわたしに対しそう突っ込む。
「とにかくどうする?」
ここで拒否するのも面倒な事になりそうだし、と穂積は自身が着る紫のスカジャンのポケットに手を入れる。
「もうこれはOKするしかないよね~」
雪葉はにやにやしながら言った。
それを見て黎もうんうんとうなずく。
「ネロ、耀平…お前らはどうする?」
俺は別に良いと思ってるぞ、と師郎は呟いた。
ネロと耀平は嫌そうな顔をしたが、少し顔を見合わせてこう言った。
「…どうする?」
「やっぱり付き合うしかない?」
2人は少し話し合うと、あま音さんの方を向いた。
「別に案内しても良い」
ネロがそう言うと、あま音さんはありがとう!と手を叩く。
しかしネロはだけど…と続ける。
「ボク達に迷惑をかけるような真似はするなよ?」
いいね?とネロが念押しすると、あま音さんは分かったわとうなずいた。