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回復魔法のご利用は適切に_12

シオンはエリザベスをおんぶし直し、とりあえず外に出ることにした。
「水が引いている今のうちですわ!核には逃げられてしまいましたが、右半身を破壊したので、本体もいくらか怪我をしているはず…」
「そうだね、リサちゃんは怪我ないかな?痛いとことか」
「…ありませんわ、お気になさらないで」
エリザベスはシオンの背から降りることを諦めたようだった。絶対に降ろす気などない力持ちにこれ以上の抵抗は無駄だと考えたのだろう。
「ねぇ、さっきの『シルバーバレット』ってなに?」
「シルバーバレットというのは、もともと狼男を倒せる武器のことですの。銀の弾、という意味ですわ。私の固有魔法は、本来は銃ではなく爆弾なのだけど…詠唱によって発動するタイプの魔法ですの」
「へぇえ、なんかかっこいいね!爆弾だったんだ…」
「銃から弾丸の代わりに爆弾を飛ばすイメージですわ。私、魔力量が少ないのでこうするしかありませんの」
シオンの足の損傷はやはり激しかったのか傷が塞がるまでのろのろと歩くしかなく、階段を降りている途中に核が完全復活を果たしてしまった。

  • ちょっと失踪してましたねただいま
  • 魔法少女学園都市
  • 夏休みくらいはちゃんと書きたいね
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