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回復魔法のご利用は適切に_14

「んー?あれ、シオンちゃんリサちゃん」
シオンたちが飛び降りた先にはレオンがいた。
「あれっレオン先生」
シオンが呟いた瞬間_それは地面に激突する寸前だったが_二人の体がふわりと静止する。
「危なっかしいことするね?」
レオンがくすっと笑いながらそう言うと、シオンの体がべちゃっと落ちた。
「いて」
「シオンさーん!?先生!もっとお上品に降ろせませんの!?」
「まあまあ、面倒なんだよね魔法的に。結構疲れんの」
「レオン先生はなんの魔法使えるの〜?」
「重力と引力を任意で操れる」
レオンが指を鳴らすと、遠くの方で悲鳴が聞こえた。
「うわ」
「今の声犯人ね!最近盗みとかやってる奴。ちょっと重力を強めただけだからあんま血みどろにはなってないと思う。二人とも、無事で良かった」
シオンとエリザベスは目を見合わせる。
「…珍しく優しい感じのこと言ってますわ」
「そうだねぇ」
「俺をなんだと思ってんの?」

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