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崩壊世界の円環魔術師 2

私がその人に出逢ったのは、何もかも覆い隠す様な吹雪の日だった。

「君、何してるの?」

半壊したドアから顔を覗かせたその人は、群青色の髪をしていた。

「...に、..の...う。」
「どうしたの?」
「何、その格好。」

その人は、久々に昔の服を着たんだよ、と微笑んだ。その格好は、まるで。

「お嬢ちゃん、魔法使いなの?」
「んなっ⁈...まほ...っ!」

少し言葉を濁したあと、

「魔法使いじゃない。失礼だから、魔術師、って言い給えよ。」

と訂正された。

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