0

円環魔術師録 3

ギィ、と錆びた蝶番の音が響き、看板が開いた。
押し戸になっていた様だ。

「よし、いくよ」
「はい...」

中は小綺麗なレンガ作りの階段になっていた。

「わぁ...!」

階段を降りると、そこは様々な水晶やローブの並ぶ、色鮮やかな世界だった。

「エル!居るかい?」

リンネの呼びかけに応じる様にローブの掛かっているラックが揺れ、小柄な老人が出てきた。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。