「ところでさ」
「ん、どうしたフィスタ」
「アリー」
「何でも良いだろ」
「名前なんですがぁ? 一番何でも良くない場所でしょー?」
「……いやまあ、うん。たしかに。これ俺が悪かったな」
「分かればよろしい。で」
「うん」
「けーちゃんって私のこと好きじゃん?」
「何か語弊があるな?」
「あーうん。けーちゃんって私の音楽が大好きじゃん?」
「うん」
瞬間移動によって彼の手の中から抜け出し、彼の目の前に現れる。
「右手、出して?」
「え、何いきなり。っつーか足治ってないんだから勝手に抜け出すなよ」
ケーパは宙に浮いていた私を捕まえ直してしまった。
「ノリ悪いなぁ! せっかくあんたを私のマスターにしてあげようと思ったのに」
「何馬鹿なこと言って…………はいぃ⁉」
あいつが急ブレーキをかけた。ビーストはすぐそこまで迫ってるんですが。
どうも、公式です。
最初の最初は属名だけじゃなくて種小名も入れようと思ったんですけど、名前が長くなるのでやめました。
後々気になったこともあったけど、今はまぁいいかなって思います。