「自分たちも、付いていっていい⁇」
その言葉に2人は振り向く。
「え、付いてくって…」
「あ、いや、そのまんまの意味…」
露夏はポカンとして、かすみは思わず自分が言ったことに慌てる。
しかしピスケスはその様子を見てふふと笑った。
「…いいわよ、付いてきても」
「えっ」
思わぬ返答にかすみはつい驚く。
「い、いいの?」
思わず聞き返すかすみに対し、ピスケスはええと答える。
「だって、アイツのことが心配なんでしょう?」
ピスケスに言われて、かすみはうんと頷く。
「それに、アイツのぬいぐるみを返せていないもんね」
ピスケスがウサギのぬいぐるみを抱えたキヲンに目をやると、キヲンも頷いた。
「じゃあ行くしかないんじゃない?」
ピスケスはそう言って2人に背を向け、露夏に行くわよと言って歩き出す。
それに露夏が続き、かすみとキヲンもそのあとに続いた。