「はい、いらっしゃ...って、あんたか。通りで開け方が乱暴だと思ったぜ。」
「酷くない?久々の友人にとる態度?ねぇ、ちょっと「で、何の用だ?ローブの付与魔術の新調か?それとも魔力測定?」
ああ、とリンネは我に返った。
「いや、今日は私じゃなくてね。私の弟子だ。」
「は、初めまして。ミルといいます。宜しくお願いします」
するとたちまち、小柄な老人...エルの顔色が変わった。
「おお!新顔だな!今日は何だ?ローブか?それとも騎士団の使役契約?それとも「今日は!」
ベラベラと喋りまくるエルを遮り、用件を伝えるリンネ。
「今日は彼の杖を買いに来たの!訓練用のじゃなくて、ちゃんと個体名のついたやつ。」