0

魔狩造物茶会 Act 12

「放せ!」
ナツィは拘束してくる相手に対し声を上げるが、相手は黙ったまま拘束する。
少しの間その状態が続く中、不意に前方から…コイツかと声が聞こえてきた。
思わずナツィが前を向くと、マゼンタ色の短髪に尖った耳でストリートファッションを纏ったコドモがスカーフを頭に被った緑色の肌のコドモを連れてこちらに近付いてきていた。
2人と共にレモン色の髪のコドモも舞い降りてくる。
「コイツが昼間遭遇した人工精霊よ」
“黒い蝶”とかいう奴、とレモン色の髪のコドモはマゼンタ色の髪のコドモに言う。
マゼンタ色の髪のコドモはナツィの顔をふーんと覗き込む。
「ねぇどうすんの、フューシャ」
コイツあたしたちの所までわざわざ来たんだよ、とレモン色の髪のコドモはマゼンタ色の髪のコドモことフューシャの顔を見る。
「このまま放したら多分あたしたちのアジトが“学会”にバレちゃうだろうし」
レモン色の髪のコドモはそう言ってフューシャの答えを待つ。
フューシャは暫く考え込んだが、やがてこう言った。
「…そりゃあ、ボコすしかないでしょ」
「だよね〜」
レモン色の髪のコドモは明るく答える。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。