「やっぱり〜、口封じはちゃんとしなきゃだよねぇ〜」
ふふふとレモン色の髪のコドモは笑う。
ナツィは目を丸くする。
「という訳で鉄紺(てつこん)、ソイツ放しちゃっていいよ」
レモン色の髪のコドモがそう言うと、紺色の髪のコドモはあっさりとナツィの拘束を解いた。
急に解放されてナツィは地面にへたり込む。
「さーて、どうしようっかね〜」
レモン色の髪のコドモはナツィの顔を覗き込みつつ呟く。
「魔力式銃で蜂の巣にするのもいいけど〜、“学会”にはイブニングを倒されてしまったから思いっきり痛めつけるのもいいよね〜」
ノリノリで語るレモン色の髪のコドモに対し、フューシャはヤマブキ、とジト目を向ける。
「コイツとんでもなく強い奴らしいからさっさと倒さないと面倒だろ」
一瞬で肉体を消し飛ばすとかさ、とフューシャは続ける。
しかしヤマブキと呼ばれたレモン色の髪のコドモは、え〜と口を尖らせる。
「一瞬で消し飛ばしちゃつまんないよー」
もうちょっとじわじわやるとかさ〜とヤマブキは返す。